>37）Gianduiotto：ジャンドゥイオット 〔機械で作るオートメーション〕
トリノ名物チョコレート“Gianduiottoジャンドゥイオット”（複数：Gianduiottiジャンドゥイオッティ）は、1800年代前半に誕生しました。
トラファルガー海戦において、イギリスのネルソン提督に敗れたナポレオンは、報復措置として1806年、ヨーロッパを目指す大陸間の物資輸入を禁止し、以降、カカオの入手は次第に困難になり、その価格が高騰してしまいました。
コロンブスの新大陸発見以来、王侯貴族から一般庶民までトリノの人々は無類のチョコレート好き。 何とかチョコレートを食べようと工夫した結果、ピエモンテ地方特産の木の実“ノッチョーレ”を煎ってすりつぶしたペーストを加えて、カカオの不足分を補おうという名案が浮かびました。
カカオ、ノッチョーレ、砂糖の割合がそれぞれ3分の1ずつ。1個の重さが12グラムを超えないこと。 形は、トリノ市のシンボル・キャラクター“Gianduiaジャンドゥイヤ”（トリノ方言で“飲兵衛のジャンニ”）が被っている帽子に似せて作る事。 したがって名前は“ジャンドゥイオット”（＝ちっちゃな飲兵衛のジャンニ）。 世界で初めて包装紙に包まれたチョコレートでもあります。